どうもっ、出張カメラマンのしんのすけです。
今日は婚礼系の料金体系がなぜ高額なのか、内訳やその理由等なるべく詳しく書いていきたいと思います。
最後まで見ていただけると嬉しいです。
3分程度で読める記事となっています。
Contents
婚礼の撮影をプロに依頼すると高いのはなぜ?
「前撮りってなぜあんなに高額なんだろう」って疑問視したことはありませんか?
憧れの和装ウェディングだけど、できればもっと安く済ませたいのが本音ですよね!
今回は京都で主流の和装ウェディングを主題にして解説していきます。
プランによっては価格差があり、10万円〜30万円とかなり違ってきます。
高額になればなるほど内容がきになりますよね。
では今回は1番オーソドックスな料金プランを参考にしていきましょう。
和装ロケーション撮影プラン 12万円 の場合
色打掛・紋付羽織袴 新郎新婦 各1着ずつ
一般的な赤の打掛か白無垢(新婦)と黒の紋付羽織袴(新郎)です。
お店が元値50~100万円(1着)で呉服屋さんから一式買い取って保管しています。
なんどもなんども着回すことによって痛んで行くので消耗品扱いとなります。
減価償却するわけですから元値から割った額に少し上乗せした金額がレンタル価格というわけですね。
各店によって相場が異なります。
さらには打掛を着るためには下着物や小物なども必要になってきます。
☆下着物 (肌襦袢・帯板・腰紐・足袋・打掛ベルト・帯枕・伊達締め
☆小物 (掛下・長襦袢・草履・帯上げ・帯締め・抱え帯・懐剣・末広・はこせこ
☆ヘアメイク(新郎新婦)
お色直しで色打掛の追加の場合 (赤・緑・黒など)
1着あたりの相場 40000円〜
1着増やすごとに40000円が加算されていきます。
*金額については業者によって異なります。
レンタル料金にはクリーニング代も含まれています。
一般的なクリーニング店ではなく専門店での取り扱いになり お値段も高額です。
1着10000円程度の維持費がかかります。
追加する場合、路上で着せ替えをする為、着付師を2人同行させる必要があり人件費として1人あたり1〜2万円がオプションとしてに乗っかります。
1着追加すると料金に6万円が加算されることになります。
*打掛や白無垢は非常に重く、1人では着付けることができない為最低2人必要。
人件費にしては高くないか?と思ったそこのあなた!
同行させるとその時間、店舗で他のお客様への着付けができなくなる為です。
貸切るならその間の売上を負担してくださいね?ということです。
ロケーション 1カ所
1番安価な料金プランでの場合、撮影場所は店舗から歩いていける距離の神社等が前撮りスポットして一般的です。
もちろんオプションとして撮影場所の追加をすることも可能。
*撮影場所によっては高額な追加料金がかかります。
では表を使って説明して行きましょう。
祇園新橋・白川筋 | 無料 |
---|---|
庚申堂・八坂の塔 | +10000円 |
下鴨神社 | +20000円 |
洛西竹林公園 | +30000円 |
渡月橋・竹林の小径 | +40000円 |
実は新郎新婦さんとスタッフの往復の交通費なんですよ。
基本的にタクシーで移動しますが、1時間貸切るのにいくらかかるかご存知でしょうか?
はい 約1万円/hです
よって場所代=全員分の交通費というわけですね
*例えば祇園新橋・白川筋の場合は店舗から徒歩数分で行けるので無料というわけですね。
撮影用小道具
撮影にはバリエーションを広げるために基本的に小道具を使用します。
例えば、代表的なものといえば『番傘』です。
こちらの番傘は中国産の安いもの(3000円)から国産の高級品(50000円)まで大小様々です。
安価な番傘はすぐに金具が壊れるため、数回の撮影で使い捨てます。
高級な番傘はメンテナンスが必要になるため、格安プランではまず使うことができないでしょう。
撮影データ 100カット
プロカメラマンが同行し、お洒落にセンスよく撮ってくれます。
*移動時間を含め約90~120分程度
料金プランには100枚のデータのみになり、アルバムを追加する場合は別途オプション料金が発生することになります。
アルバムは業者側の利益を出す重要なポイントです。
安価な3枚台紙から、10枚用最高級アルバム(材質が強化ガラス)までピンからキリまで揃っています。
*撮影後にアルバムの提案をしてきます。
アルバム自体の原価は料金の約10〜15%ほどです。
必要なければ打ち合わせ時に伝えておきましょう!
料金プランの大半は・・?
結論としては技術料込みの人件費です。
着付師
まず着付師になるためには国家資格「着付技能士」が必要になります。
専門学校に行き美容師免許を取得したのち、着付教室に入校し技術や知識を習得しなければなりません。
一人前になるまでにものすごい時間と多額のお金が必要になる為、賃金が高めとなっています。
打掛や白無垢を着付けるためには2年以上の実務経験を積んだのち別途和装着付師さんの元でさらに修行する必要があります。
カメラマン
プロカメラマンの1時間あたりの相場は3〜4万円です。
撮影するにはまず機材が必要になります。
プロ用ともなればカメラ1台2~30万円、レンズ1本20万円、スピードライト1機5万円等で軽く100万円はかかります。
さらにはそれを使いこなして経験を積むまでにかなりの時間が必要になります。
写真を編集するにも専門的な知識が必要なるため、相場が高いのも納得がいくでしょう。
その他
スタジオがある場合は、その家賃の数%が料金に含まれています。
スタジオって結構な維持費がかかるんですよね。
結論
10万円前半のプランは破格
婚礼の前撮りに十数万円は一見高そうにみえて実際は破格なんです。
今まで説明してきたことを踏まえると衣装代や人件費等の諸経費が大半を占める為、お店の利益なんてほぼありません。
なので少しでも利益を出したいが為に追加オプションの定番として原価の安いアルバムを提案してくるわけですね。
白無垢と色打掛の2着
新郎新婦ヘアメイク
ロケーション2〜3箇所
小道具オーダー可能
*最高級番傘2本
撮影データ全カット納品
高級アルバム1冊プレゼント
美容アシスタント1名・着付師2名同行
まとめ
衣装レンタル、人件費等の必要経費だけで10万を超えることになるので決して高いわけでなくむしろかなり安いというわけです。
最近では新聞などで「前撮り98000円」という広告で安さを売りにしている業者さんも数多く存在していますが結局はオプション利用で15万程度まで上がるそうですね。
あくまで僕が知っている範囲でお答えしてきましたが、店によって詳細は様々ですので一つの知識として頭の片隅に置いておいてください。
最後まで見ていただきありがとうございました。