失業保険を受給する際に退職理由が【自己都合】と【会社都合】とではもらえる額や期間が全然違うことはご存知でしょうか。
実は自己都合を会社都合に変更できる方法があるんです。
ご興味がある方は是非参考にしていただければ幸いです!
退職理由を無理やり自己都合にさせられそうな方
ほぼ100%自己都合になる理由
自己都合と会社都合の手当の違い
会社都合に変更する手順
3分程度で読める記事となっています
Contents
受給条件についての確認
<受給する為の3つの条件>
雇用保険に加入していること
12ヶ月以上加入した失業者(退職前の2年間で)
雇用保険に失業状態であること
*アルバイトも対象です。
離職時、ほぼ100%自己都合退職になる3つの理由
退職時に会社都合にすると会社側のデメリットが大きすぎるからです。
助成金がもらえなくなるから
解雇すると会社側はペナルティを受け、3年間助成金を受ける事ができなくなります。
助成金とは、事業者側が労働者のために有益なことを行うと支給される、いわば 国からのご褒美です。
1人につき●0万円と行った感じで、大手企業だと定期的にもの凄い額がもらえることになっています。
それが1人でも会社都合で解雇となると、助成内容にそぐわないとし 返金を求められるからです。
< 助成金がもらえる事例 >
ハローワークから正社員の雇用を行った時
バイトから正社員に雇用形態を変更した時
バイトが雇用保険に加入した時
1人でも会社都合で従業員を解雇させた場合、不正受給とされてしまい返還を求められるあげく3年間ご褒美がもらえない! 更には補助金などの審査が厳しくなります。
ハローワークからの雇用が受けられなくなるから
離職率が高い!との理由でハローワークから労働者を紹介してもらえなくなります。
助成金にも影響するので絶対に避けたい企業は多いはずです。
賠償請求されるリスクがあるから
退職理由がパワハラ等だった場合、会社側が100%不利となるので万が一訴えられたりすれば社会的信用にも影響しかねない為、会社は絶対に阻止してくるでしょう。
自己都合と会社都合の手当の違い
自己都合 | 会社都合 | |
支給開始までの給付制限 | 3ヶ月と7日 | 7日 |
給付日数 | 90日 ~ 150日 | 90日 ~ 330日 |
最大支給額 | 約118万円 | 約260万円 |
7日というのは待機期間のことです。
退職翌月から失業保険が給付される点
給付日数が最長330日ある点
退職理由を自己都合から会社都合に変更する方法
会社都合で退職するにはそれ相応の理由が必要になります。
上司からパワハラやセクハラで精神的ダメージを受けた!
サービス残業が多過ぎて体を壊し入院した!
会社都合の異動で自宅からの通勤時間が片道2時間以上かかり通勤が困難!
理由なく減給された、雇用契約書の記載金額より下回った!
等が挙げられます。
方法① 必ず退職前にハローワークへ
理由としては、ハローワークの窓口の担当者を説得できれば、その後のやり取り次第で厚生労働省から会社側へ行政指導を行なってくれるからです。
よって退職時に自己都合退職でも会社都合退職に持っていくことは十分可能なのです。
その際には、必ず窓口の担当者から名刺をもらってください!
ハローワークの方は労働者の味方なので担当者と何度もやり取りを行うことで、有利になる可能性が非常に高いからです。
方法② 必ず退職前に証拠を揃える
失業給付窓口の担当者に「パワハラで精神的にまいってすぐに退職したいですが会社都合で辞められますか?」と伝えましょう!
という流れになります!
一般的に、ここで折れて会社都合退職を諦める人が多いです。
証拠の集め方
パワハラやセクハラが原因の場合
声を録音もしくは動画を同僚に撮影してもらいましょう。
サービス残業が多くて体を壊し入院した場合
入院した際の診断書を発行、タイムカードのコピーを取りましょう!
異動により通勤時間が片道2時間を超えて困難になった場合
自宅の位置と職場の距離がわかる地図アプリなどのスクショを残しましょう!
理由なく減給された、雇用契約書の記載金額よりも低い場合
雇用契約書のコピー(普通であれば控えがあるはず)過去半年分の給料明細の原本を集める!
いずれもよくありがちな事例だと思います。
他にも何か証明できるものがあれば残しておきましょう!
*上記はごく一部です、詳しくは担当者の指示に従ってください。
まとめ
会社都合に絶対させない理由はお分かり頂けましたでしょうか。
「自己都合にしないと経歴に傷がついて転職時に不利になるよ」
と悪魔のささやきをしてくる幹部もいて泣き寝入りするケースが大変多いのも事実です。
会社都合の退職というのは事業者にとって物凄くリスクがでかいということです。
でも負けないでください!
ハローワークの人達は労働者の強い味方です!
悩んでいる方も多いはず!
是非参考にしてみてください。